トヨタ ハイエース ~200系の歴史・沿革 を1型から現行(7型/2022年4月の一部改良モデル)までに分類し紹介~

トヨタ ハイエース ~200系の歴史・沿革 を1型から6型現行(7型/2022年4月の一部改良モデル)までに分類し紹介~
2022年4月、新型200系ハイエース(一部改良)の生産が開始されました。
2004年のデビュー以来、通算8度目の改良となりますが、その最新情報も交え、200系ハイエースの歴史と沿革を追ってみました。
※2021年8月の一部改良を含め通算8度目の改良
ハイエース200系沿革
- ハイエース200系1型(Ⅰ型):2004年8月(平成16年)〜2007年8月(平成19年)
- ハイエース200系2型(Ⅱ型):2007年8月(平成19年)~2010年8月(平成22年)
- ハイエース200系3型前期(Ⅲ型前期):2010年8月(平成22年)~2012年5月(平成24年)
- ハイエース200系3型後期(Ⅲ型後期):2012年5月(平成24年)~2013年12月(25年)
- ハイエース200系4型(Ⅳ型前期):2013年12月(平成25年)~2017年11月(平成29年)
- ハイエース200系5型(Ⅳ型後期):2017年11月(平成29年)~2020年(令和2年)5月
- ハイエース200系6型(Ⅳ型最終):2020年5月(令和2年)~2021年8月(令和3年)
- ハイエース200系(2021年8月一部改良モデル):2021年8月(令和3年)~2022年4月
- ハイエース200系(7型?(現行)2022年最新モデル情報):2022年4月(令和4年)~
- -関連情報(シートベルトリマインダー装着の義務化に伴う、ハイエース最新モデルの後部座席カスタマイズについて)

変更点概要
- ハイエース200系1型(Ⅰ型):200系デビュー[フルモデルチェンジ]
- ハイエース200系2型(Ⅱ型):GLパッケージ登場[マイナーチェンジ]
- ハイエース200系3型前期(Ⅲ型前期):クリーンディーゼルエンジンへ[マイナーチェンジ]
- ハイエース200系3型後期(Ⅲ型後期):充実装備に[一部改良]
- ハイエース200系4型(Ⅳ型前期):よりミニバンを意識した充実装備に[マイナーチェンジ]
- ハイエース200系5型(Ⅳ型後期):より安全・安心・快適に[一部改良]
- ハイエース200系6型(Ⅳ型最終):安全運転をサポートする機能がより充実[一部改良]
- ハイエース200系 2021年一部改良モデル ※2022年初旬生産ストップ
- ハイエース200系(7型?(現行)) 2022年一部改良モデル ※2022年4月生産・販売開始
200系1型(Ⅰ型)
2004年8月(平成16年8月)〜2007年7月(平成19年7月)

2004年8月
15年ぶりフルモデルチェンジでデビューした、ハイエース200系。その初期モデル
100系ではラインナップされていた “標準” が廃止され、ボディ長はロングとスーパーロングの2種に。
主な仕様&仕様変更
■機能面
- 2.5ℓディーゼルターボエンジン搭載
- 2.7ℓガソリンエンジンを追加
■デザイン面
- ボディ長はロングとスーパーロングのみに
- スーパーロング車をワイドボディ化

ほぼ四角形

U字 + 逆T字

フォグと同じ高さ

200系2型(Ⅱ型)
GLパッケージ登場
・全車フロントグリルの形状変更
・バンS-GLにワイドボディ車がラインナップ(1ナンバー)
・ワゴンにGLグレードが登場
・バンにGLパッケージ登場
・ディーゼルエンジン
-2KDの2500ccから1KD、3000ccに変更
-DPRシステムの採用により「平成17年(新長期)排出ガス規制」に適合
-コモンレール式燃料噴射システムと可変ノズル式ターボチャージャーにより低速域での力強いトルクを実現
・軽量バランスシャフトなどの採用により静粛性にも配慮
・新色ブラックマイカが追加
・バンs-glにワイドボディ車がラインナップ(1ナンバー)
2007年8月(平成19年8月)~2010年7月(平成22年7月)
2007年8月のマイナーチェンジにより誕生した2型
バンにスーパーGL・ワイドボディ&ミドルルーフ車が新登場

主な仕様&仕様変更
■機能面
- 新開発3ℓ(1KD-FTV)ディーゼルターボエンジンを搭載
- スーパーGL(最上級グレード)、DX(標準グレード)の中間にあたるパッケージオプション『GLパッケージ』の投入
- 全車対象にアルミホイールがオプション設定
■デザイン面
- フロントグリル、バンパーのデザインが変更
- バンにスーパーGL・ワイドボディ&ミドルルーフ車がラインナップ
- スーパーGLのシート表皮が変更
- スーパーGL専用に新外鈑色を投入

ほぼ四角形

細U字 + 細U字

フォグと同じ高さ

200系3型前期(Ⅲ型)
クリーンディーゼルエンジンへ
・ディーゼルエンジン
-平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合・さらに進化したシステムを採用しピエゾインジェクターをはじめ電子制御式可変油圧システム、大型EGRクーラー、燃料添加システムなどの採用により優れた出力、トルク、燃費、さらにクリーンな排気を実現。
・全車フロントマスクの形状変更。
-フロントグリル、ヘッドランプ、フロントバンパー
・オートエアコンを標準装備。
・ボディカラーにホワイトパールが追加。
・HIDヘッドライトの採用。
2010年8月(平成22年8月)~2012年4月(平成24年4月)

1KDディーゼルエンジンを改良。ポスト新長期排出ガス規制に対応すると同時に出力も強化した3型
主な仕様&仕様変更
■機能面
- 1KDディーゼルエンジンの改良、ポスト新長期排出ガス規制に対応し、出力強化。
- スーパーGL、ワゴンGLなど一部モデルで、HID式ヘッドランプをメーカーオプションで設定
- 一部モデルにフロントオートエアコンを標準装備
■デザイン面
- フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプなど、フロントデザインの変更

下側が少し膨らんでいる

H字バー

フォグより少し高い位置

200系3型後期(Ⅲ型)
充実装備に
・客席のシートベルトが2点式から3点式に変更(ワゴン/コミューター)。
・ディーゼルエンジン車に排出ガス浄化スイッチ(触媒浄化用)を標準装備。
・純正フォグランプを変更。HB4→PSX26
・ボディーカラーにボルドーマイカメタリック(カラーナンバー3R9)が追加。
・バン特別仕様車「スーパーGL”PRIME SELECTION”」を発売(2012年11月1日)
2012年5月(平成24年5月)~2013年11月(25年11月)
新エコカー減税に対応した3型後期
- 2008年法改正により後部座席のシートベルト装着が義務化。これに伴いコミューターGL、DXのリアシートベルトを3点式に変更。
- 新エコカー減税制度に対応するため、一部型式のディーゼルエンジン車の排出ガス識別記号を変更。

主な仕様&仕様変更
■機能面
- 新エコカー減税制度に対応するため、ディーゼルエンジン車の排出ガス識別記号を変更(一部型式)
- コミューターGL/DXのRrシートベルトを3点式へ変更
- 法規対応のため、コミューターGL、DXのFr中央席を廃止、定員を14名に。
- フォグランプにPSX26が標準採用。
■デザイン面

下側が少し膨らんでいる

H字バー

フォグより少し高い位置

200系4型(Ⅳ型前期)
よりミニバンを意識した充実装備に
・フロントグリルの変更(スピンドルグリル)。
・リアサイドガラスの開閉窓に凸凹の少ないスライド式採用。
・アンテナがリアクォーターガラスに。バン『スーパーGL』、ワゴン『GL』『グランドキャビン』
・6速シーケンシャルAT化(ガソリン車のみ)。
・ワゴンとコミューターに『VSC&TRCヒルスタートアシストコントロール』採用。
・バン『スーパーGL』、ワゴン『GL』『グランドキャビン』にバックドアイージークローザーを採用。
・バン特別仕様車『スーパーGL”DARK PRIME”』を発売(2015年1月6日)。
2013年12月(平成25年12月)~2017年10月(平成29年10月)

内装・外装共にマイナーチェンジ。スタイリッシュな外観で誕生した4型
全車オプション設定でLEDヘッドランプが選べるように。
主な仕様&仕様変更
■機能面
- LEDヘッドランプをオプション設定
- オートエアコン含む、センタークラスターパネルのデザインを変更(一部グレード)
- ガラスアンテナ、バックドアイージークローザー採用(バン『スーパーGL』)
- 両側パワースライドドア、スマートエントリー&スタートシステム、ステアリングオーディオスイッチをオプション設定(バン『スーパーGL』)
- バックドア近くにリヤルームランプ1個を追加(標準ボディ全車)
- VSC&TRC/ヒルスタートアシストコントロール/緊急ブレーキシグナルを標準化
■デザイン面
- フロントバンパー&グリル、ヘッドランプ、(一部のグレードで)リヤコンビネーションランプと、デザイン変更

左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形

U字バー + 極太U字バー

フォグより少し高い位置

200系5型(Ⅳ型後期)
より安全・安心・快適に
・バンとコミューターに設定のディーゼル車はエンジンを2800ccの1GD-FTV型に置換(車両型式がGDH200系となる)。
・バンDXスーパーロング4WDにディーゼルエンジン設定が復活。
・オートアラームを全車に標準装備
・ATはガソリン車と同じ6速に多段化(シーケンシャルシフトマチック付)。
・VSC&TRCやヒルスタートアシストコントロールをバンにも拡大して標準装備。
・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備。
2017年(平成29年)11月~2020年(令和2年)4月
デザインに大きな変更なし。安全面などの機能が進化した5型
5型最大の特徴は、(一部モデルを除く全車に)衝突安全装置『Toyota Safety Sense P』が標準装備されたことではないでしょうか。
デザインについては4型から大きな変更はありません。

主な仕様&仕様変更
■機能面
- 衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense P』標準装備(一部を除く全車)
- ディーゼルエンジンがKD ➡ GDに変更。(VN[D])
- メーターがアナログ ➡ オプティトロンに変更(DX)
- トランスミッションが4AT ➡ 6ATに変更(VN[D])
■デザイン面
- フロントグリル全面にミリ波レーダーの四角い窪みがある。
- ※デザイン面に大きな変更なし

左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形

前面にミリ波レーダーの四角い部分が見られる

フォグより少し高い位置

200系6型(Ⅳ型最終)
安全運転をサポートする機能がより充実
・VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロール、オートアラームを全車に標準装備。
・ドアミラーを大型化。
・マルチインフォメーションディスプレイ搭載。
・ハイマウントストラップランプがテールゲートの鉄板部から、ガラスの箇所に移動。
・カタログ燃費が、従来のJCOBモードから、より実走行に近いWLTCモードに。
・ラジエーターグリルの意匠変更。
・安全運転をサポートするメーカーオプションが充実。
-『インテリジェントクリアランスソナー
(パーキングサポートブレーキ)』
-『パノラマモニター付きインナーミラー』
-『デジタルインナーミラー』
2020年(令和2年)5月~2020(令和4年)8月

法規対応、安全装備の充実だけでなく、デザインも変更された6型
デザイン面ではドアミラーの形状が明確に変わっています。
主な仕様&仕様変更
■機能面
- 2.8Lクリーンディーゼルエンジン搭載
■デザイン面
- 5型では前面に表れていた『ミリ波レーダー』が、グリルの奥に収納されてスッキリした外観に
- 1型から続いた『丸みを帯びた横長』のサイドミラーが少し角ばったデザインに

左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形

『ミリ波レーダー』がグリル奥に収納された

丸みを帯びた横長から少し角ばった縦型に

2021年8月一部改良モデル
一部改良
・法規対応
– WLTP燃費基準対応(ディーゼル車)
– PCS・LDA装備義務化、TSSレスオプション廃止(ワゴン/コミューター)。
・仕様集約
– MT車廃止(全車)
– バン・スーパーGL対象に3R9[ボルドーマイカメタリック]および1G3[グレーメタリック(ガンメタ)]廃止(SーGL)。
主な仕様&仕様変更
■機能面
- ディーゼル車がWLTP燃費基準に対応
- 乗用ユーザーを鑑み(バンSG-L/コミューターGL/ワゴンGL/グランドキャビンで)以下を標準化。
スマートエントリー
アクセサリーコンセント(100V)
オーディオスイッチ付ステアリングホイール - バン・3人乗りでは以下を標準化。
リアワイパー
リアデフォッガー
リアアンダーミラー - キャンパーベース車ではバックドアイージークローザーを追加。
※2021年8月一部改良モデルは、生産開始後間もなくして生産がストップされています。
現行モデル(2022年4月一部改良モデル)
2022年(令和4年)4月~
ついに販売が開始された新型(愛称は7型となるか!?)
■生産開始:2022年4月1日
■販売開始:2022年4月13日

一部改良
・パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備。
・ディーゼルエンジン車は燃費を向上し、『平成27年度燃費基準+15%達成』と併せ、エコカー減税対象に。
・スーパーGL(バン)とGL(ワゴン)に標準装備のフロントフォグランプをLED化。
・尿素『AdBlueタンク』の容量を拡大(7.4L→10.4L)、マルチインフォメーションディスプレイにAdBlueの残量計を設置。
・コクピットに装備されていた灰皿照明が廃止に。
・ボディカラーでは、ダークブルーマイカメタリックが廃止に。
■愛称:『一部改良の範囲である』ことや『海外で既に販売されているH300系とは異なる』ことなどから、H300系とはならなさそうですね。
では、『200系7型』となるのか、『6型後期』になるのか、それとも『Ⅳ型最最終』となるのか・・・。
2022年9月現在も業界内で愛称は統一されていません。
■関連情報
シートベルトリマインダー装着の義務化に伴う、ハイエース最新モデルの後部座席カスタマイズについて
2020年(令和2年)国土交通省が発表した、令和2年9月1日以降の型式指定自動車への『シートベルトリマインダー対象座席の拡大(全座席対象)』に伴い、これまで対象範囲外だった後部座席を含む全座席に対し、自動車座席ベルト非装着時警報装置(シートベルトリマインダー)の装着が義務づけられるようになりました。
※2021年8月に販売が開始されたハイエース(一部改良モデル)ディーゼル車[3DF-GDH2××系]も、義務化の対象となる『令和2年9月1日以降の型式指定自動車』に該当。
参考URL:すべての座席でシートベルトを着用しましょう! – 国土交通省(外部リンク)
最後に
ハイエース200系の歴史・沿革はいかがでしたでしょうか。
今後どのように進化していくのか、楽しみなところですよね。
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参考URL: 【トヨタ公式】ハイエース – ハイエースの魅力をご紹介(外部リンク)
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